アトピー性皮膚炎とは
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アトピー性皮膚炎とは、かゆみのある湿疹を主な症状とした、慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。乾燥しやすく、皮膚のバリア機能が低下していることや、皮膚に炎症があることがわかっています。 アトピー性皮膚炎の発症の要因のひとつに、皮膚の乾燥とバリア機能障害があります。皮膚が乾燥し、掻くことで傷ができ、皮膚のバリア機能が障害され、掻き傷からアレルギーの原因となる物質や刺激物質が体内に侵入して、湿疹・皮膚炎を悪化させます。アトピー性皮膚炎には喘息やアレルギー鼻炎といった他のアレルギー要因が関わる疾患を合併することがあります。
- 主な症状・特徴
- 赤くなる、赤いブツブツ(紅斑)
- ボロボロ皮が剥ける(落屑、乾燥)
- 皮膚がゴワゴワ(苔癬化、痒疹)など
- 治療方法
- 外用薬(ステロイド外用薬、保湿薬、JAK阻害薬、PDE4阻害薬など)
- 内服薬(抗ヒスタミン薬など)
- (難治例) 生物学的製剤:抗IL-4/13受容体抗体(デュピルマブ)、抗IL-31受容体抗体(ネモリズマブ) など